700マガジン
フットゴルフワールドカップ ~特別編~
2023年が幕を開けました。
この1年は日本のフットゴルフにとってどんな1年になるのでしょうか。
これまでの10回に渡る「フットゴルフワールドカップ」では、ワールドカップを中心に日本フットゴルフの歩みを振り返ってきました。
ここからはまだ見ぬ「未来」に向けたお話になります。
今年最大のイベントは間違いなく日本フットゴルフにとって新たなチャレンジの舞台、5月にアメリカで開催される第4回フットゴルフワールドカップとなることでしょう。
2018年12月にモロッコで前回ワールドカップが開催されてから実に4年の歳月が流れました。
フットゴルフにおいては現状では2年毎に開催されているワールドカップ。
2020年日本大会が新型コロナウィルスの世界的な感染拡大のため1年の延期の末中止になってしまったことで長い空白を経ての開催となります。
日本代表はこれまで第2回アルゼンチン大会、そして第3回モロッコ大会の2回のワールドカップに出場してきました。
日本代表にとって初めての出場となったアルゼンチン大会。
みんなで高らかに歌った「君が代」。
16名の選手たちに湧き上がる日本代表としての「誇り」や「重み」、「高揚感」や「緊張感」。
世界との差を目の当たりにしながら懸命に高い頂に挑んだ6日間でした。
初めての夢舞台に立った選手の皆さんからは以前、こんなお話を聞かせていただきました。
「素晴らしい雰囲気で行われた26か国230選手が集まったオープニングセレモニー。
世界の強豪国と肩を並べ「JAPAN」の紹介がされた。
松浦会長が壇上に上がり、流れた君が代。
国を代表して戦うことの意味を全細胞で受け止めた。」(コージャ今村選手/2016年ワールドカップ出場)
「私は日本人の中で1番スタートが早かったので今思えばワールドカップの1打目を蹴った日本人選手ですね笑。その時は全くそのような感情はありませんでしたが、とにかくみんながいい流れでプレー出来る様にいいスタートを切りたいなと思っていました。(実際バーディスタートでした)」(鈴木秀成選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「憧れていたワールドカップの舞台に、日の丸のユニフォームを背負って最初のホールに立った時は高揚と緊張感に包まれ夢の中にいるような心地でした。」(田中雄太選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「正直国を代表するという意識はなかったんです。
しかしオープニングセレモニーで各国の国歌が流れ、各国の選手たちは高らかに歌い、自国の誇りみたいなものを肌で感じました。
そして君が代が流れ出した時、自然とみんなが集まり、輪になって高らかに歌っていました。
この時はじめて代表を意識し、あの高揚感は今でも覚えています。
1番ホールに立った時は冷静だったと思います。
前年に出場した国際大会(キャピタルカップ2015)で世界との差を感じていたので、やってやろう的にはならず、今のベストを尽くす。
そして「真剣に楽しむ」
この思いを持ってスタートしました。」(新井晋選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「不思議と緊張はありませんでした。長くサッカーをしてきて、大舞台の経験を積んできことが緊張を生まなかった理由かと思います。ただ、世界との差を大きく感じた大会となり、自身にとっては大きな経験とともに本当の意味でのスタートラインに立てたのではないかと感じた大会となりました。」(八谷紘希選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「悪いプレーの後の叫びやいいプレーのときの雄叫びは日本でプレーしていて体験することのなかった世界でしたので選手としての海外選手に圧巻でした。そして、世界一を目指す大会で毎日毎日が全員国の違う選手で構成されたラウンドメンバーとの戦いは本当に痺れました。終わってみれば1つ1つの小さな差が結果として大きな差になって現れキャリア歴の少ない自分の心をポキッと折られました。」(冨沢和未選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
この大会で個人戦優勝のクリスチャン・オテロ選手(アルゼンチン)の3日間のトータルスコアはー18。
日本人トップの冨沢和未選手との差は実に28。
世界を知り、追いつき追い越すための戦いが始まった瞬間でした。
フットゴルフワールドカップアルゼンチン大会日本代表
そして2度目のワールドカップ、モロッコ大会。
シニア、レディスに加えチーム戦を戦う若武者を擁する22名の選手が躍動した「神の国」マラケシュでの8日間。
「冷静」と「情熱」の間で躍動する世界の選手たちとの差を再び感じながら「希望」も見出した夢舞台でした。
初めてのワールドカップからおよそ3年を経て臨んだ2018年。
以前の回で選手の皆さんから聞かせていただいたお話を振り返ります。
「日本代表としての責任をより強く感じました。前夜祭で君が代とともにチームが紹介され
た時の誇らしい気持ちは忘れられません。」(大塚有尋選手/2018年ワールドカップ出場)
「努力の甲斐もあって、モロッコでは、フットゴルフを始めた中で一番良いキックができたし、そこから見える景色は、今までとは全く違うものでした。でも、だからこそ見えたものもたくさんありました。世界への挑戦は、自分が想像していたよりずっと厳しく、そして険しいものでした。パットのたびに足が震えました。キックのたびに呼吸は乱れ、心拍数が上昇しました。あんなに辛いフットゴルフは、初めてでした。」(軍司和久選手/2018年ワールドカップ出場)
「自分の力が何も通用せず、一瞬で終わってしまった儚い舞台でした。国内である程度結果を出して望んだW杯でしたが、世界のトッププレイヤーとの差に驚きました。また、W杯独特の雰囲気に飲み込まれてしまい、あまり記憶がないのが本音です…。」(平野靖之選手/2018年ワールドカップ出場)
「自身2度目となるワールドカップ、他にもアジアカップにも出場し、経験を積んできた!戦える!という自信を持っていました。
しかし、上位に食い込む!と息巻いていた自分が恥ずかしくなるほど、さらに世界との差を痛感した大会となりました。
日本では経験したことのないような、カップ位置、バンカーサイズ(高さ3m近くあるようなバンカーも)に大苦戦。
カップを狙いすぎて、外すと傾斜でバンカーまで落ちてしまいPARであがることが難しいということばかりで、たった2mのパットに不安や恐怖を感じ、今までやってきたフットゴルフの自信が崩れてくような感覚でした。」(安村翼選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「日本は(団体戦)初戦スロバキアと対戦し、敗戦してしまいました。日本代表チーム全体として「チーム戦」の経験が少ないと痛感しました。自分自身においては、団体戦メンバーで選出されているにもかかわらず、緊張と力のなさで全く戦力になれず、チームの足を引っ張るばかりでした。僕のせいで負けたと言っても過言ではないと思っています。正直チーム戦終了時に、現地のゴルフ場のトイレで誰にも見られないようなところで泣きました。しかし、そのW杯からフットゴルフに取り組む意識や覚悟の変化が起き、自分自身変われたと思っています。」(高波瀬史人選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「海外選手にはキャディがついており、常に二人三脚で戦略を練り情報や感情を共有している姿はとても羨ましく感じました。その中で私は緊張感と大会の雰囲気に飲み込まれ、18H数時間のラウンドを一人で闘い抜く事が本当に孤独で辛く、精神的にも追い込まれた状況の中ラウンドを終えるだけで精一杯でした。途中日本のスタッフが応援に駆けつけてくれた時には安心感から涙が止まりませんでした。」(阿漕洋子選手/2018年ワールドカップ出場)
「世界トップ選手のレベルの高さや、海外コースでの経験値の低さを痛感しました。コースマネジメントやキックの技術など足りないことばかりでしたが、一方で、真剣勝負の中で、フットゴルフ自体を楽しいと感じることができました。
また、フットゴルフをしていなければ出会えなかったであろう世界中のプレーヤーと友達、仲間になれたこともW杯という国際大会ならではだと感じました。」(前田春香選手/2018年ワールドカップ出場)
「ついに悲願のワールドカップ出場です!2日目終わって4アンダーの13位、最高のスタートでしたが3日目に+13を叩き予選カット。残酷な終わり方でしたが、不思議と後悔はありませんでした。そこまでの2年も含め良く頑張ったなと。世界で戦えることも、自身に足りないものも良く理解できました。
個人戦4日間競技では、結果に対する恐れなど、プレッシャーのなかギリギリな状態での試合が続きます。自分は3日目に脱落しましたが、ヒデが最後まで戦い抜き世界20位に入りました!試合後、「良くやりきった!」と心の底から称えたことを覚えています。」
(小林隼人選手/2018年ワールドカップ出場)
「最終的な20位という結果には満足はしていませんが、日本のフットゴルフ界の為に1つでも上の順位で終えるぞという気持ちでプレーをしていましたし、共に決勝ラウンドを戦った八谷選手と冨沢選手ともそう誓い合いました。特に決勝ラウンドで大会期間中自己ベストの-4を出せたことについては自信を高める事に繋がっていると思います。」(鈴木秀成選手)
個人戦では4ラウンドという長丁場の戦いに挑んだモロッコ大会。
さらに日本国内では普段経験できない不慣れなヨーロッパ仕様のゴルフのグリーンを絡めた厳しいコースセッティングにも苦しめられた日本選手。
肉体的にも精神的にも極限の状態に追い込まれた中での戦いを強いられていたことが選手の皆さんのコメントからもうかがい知ることができます。
そうした中での鈴木秀成選手の4日間のトータルスコアは±0。
優勝したマティアス・ペローネ選手(アルゼンチン)のトータルスコア-16とは差がありますが、鈴木選手の最終日のスコア-4は上位選手のスコアにも引けを取らない素晴らしいものでした。
また、新設された女子カテゴリーでは前田春香選手と阿漕洋子選手がトップ20入りと明るい希望が見える結果もありました。
さらには日本代表チームが初めて団体戦に出場しました。
強豪スロバキアに惜しくも敗れ初戦で敗退となりましたが、新たな挑戦の第一歩を力強く踏み出しました。
フットゴルフワールドカップモロッコ大会日本代表
そして迎える3度目のワールドカップ、アメリカ大会。
世界的なフットゴルフの広がりを象徴するように40か国から前回モロッコ大会の倍となる1,000人を超える選手が一同に会しての大きな大会となります。
会場となる都市、フロリダ州オーランドはディズニーをはじめとした数多くのエンターテインメントとテーマパークを誇る世界的な観光都市です。
さらには世界一のゴルフ王国、アメリカで開催されるワールドカップ。
素晴らしく、そして厳しいコースが選手たちを待ち受けていることは間違いないでしょう。
フットゴルフワールドカップアメリカ大会についての画像はこちらからご覧いただけます
https://www.facebook.com/FIFGFootGolfWorldCup/photos
世界の壁に再び挑む我らが日本代表。
46の出場枠を巡って8月に火ぶたを切った2022-2023シーズンのジャパンツアーではこれまで以上に熾烈な争いが繰り広げられています。
ワールドカップ出場に対する思いはいかに。
選手の皆さんに伺いました。
「日の丸を付けてW杯に参加をするのはスポーツ選手としてこの上なく幸せな事だと思います。
ただ僕の目指す物は『世界一』です!日本代表を、掴む事、W杯で世界を掴むため日々成長をして行かなければと思っています。
毎日のトレーニング、生活がW杯につながると信じて頑張って行きたいと思います。」
(川添祐介選手/2022年パシフィックトロフィー出場)
「(昨年のパシフィックトロフィーで)悔しい思いをしたフロリダでの開催なので、悔いなく笑って終われるようにしたい。」(水谷唯人選手/2022年パシフィックトロフィー出場)
「前回の日本開催予定だったワールドカップが私にとって初のワールドカップでした。それが中止になったこともあり、その分思いも人一倍です。ずっと掲げている『世界一』は変わりません。それが、私に関わってくれている全ての方々への恩返しだと思っています。」(立花友佑選手/2019年アジアカップ出場)
「ワールドチャンピオンを獲ることがフットゴルフにおいての私の最大の目標です。
年齢的にも最前線でのプレーはそう長くできないと思っているので、今はこのワールドカップだけを意識しています。」(三浦尚子選手/2019年アジアカップ出場)
「ただ参加するだけでなく、日本人の強さを見せつける場にします。
個人戦だけでなく、団体戦で、パシフィックでの経験を活かしチームジャパンを引っ張る存在でありたいです。」(大塚高雅選手/2019年アジアカップ出場)
「フットゴルフを始めて2016年、2018年とワールドカップ出場を目指しましたが、日本代表になる事は出来ませんでした。シニアカテゴリーになり2020年日本で開催予定の大会には代表権は獲得していたものの中止となってしまいました。2023年大会こそは代表の座を勝ち取りたいです。」(栗原祐二選手/2022年パシフィックトロフィー出場)
「日本代表を目指すきっかけは、2017年、2018年、2019年に国内で開催された国際大会に出場し、言葉の通じない世界の様々な国の選手たちとの真剣勝負の楽しさを知り、海外に出て真剣勝負をしてみたいと思ったところからでした。サラリーマンの自分にとって、海外に出ることは簡単ではなく、家族や会社の人たちの理解が必要不可欠、その人たちに理解してもらうため、日本代表になれば海外の大会に参加できる!その思いでした。そして段々とその先のアジアカップ、ワールドカップという大舞台で真剣勝負することが目標になりました。ただ、なかなか結果を出せない苦しい時間が長く、毎年フットゴルフを続けるかどうか悩みながら、その度に日の丸をつけて夢の舞台であり大きな目標であるワールドカップに一度は出るんだと自分に言い聞かせて、心に決めてこれまで取り組んできました。コロナ過を乗り越えていよいよその大舞台が来年に迫っているので本気でその座を掴み取りたいと思っています。」(根元央希選手/2022年パシフィックトロフィー出場)
国内外の大会で経験を積んだ歴戦の勇者である彼らですが、ワールドカップに出場できれば初の出場となります。
きっとワールドカップに出場したい、という思いは過去に出場を果たした選手よりも強いものがあるに違いありません。
恐れる気持ちより挑み飛び込む気持ちが彼らを突き動かしているのでしょう。
そしてその中でも強さを発揮し勝利を目指す。
未知の世界に飛び込もうとしている彼らの胸に去来する思いは少しの不安と大きな夢か。あるいは希望か野望か。
力強い意志を感じます。
では、アルゼンチン、モロッコでワールドカップを経験した選手の皆さんはどうでしょう。
お話を伺いました。
「過去2016,2018年と出場しておりますがあの独特の高揚感と緊張感はやはりワールドカップ でしか味わえない雰囲気だと思います。もう一度あの舞台で世界に挑めるという事に強い使命感を持って戦いたいと思います。目標としては個人・団体戦共に優勝を目指しますが、とにかく試合に向けて出来うる最高の準備をして自信と希望を持って試合に臨みたいです。結果は後からついてくると信じて。」(鈴木秀成選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「3回目の大舞台にむけて、これまでの悔しい結果をぶつけたい。」(桑田寛之選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「日本開催のワールドカップが中止となり、アメリカでのワールドカップは何としても出場したい思いです。出場するのは最低限とし、日本ランキング10位以内に与えられる団体戦メンバーになるため、一つ一つの試合に臨み1つでも順位を上げたいです。」(八谷紘希選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「2023年ワールドカップ個人優勝!という目標を掲げることはできるのですが、そんな簡単に言えることではないと思っています!
現実的に自分と向き合って出した目標は、ワールドカップトップ20に入ること。
そして、国別で行われる団体戦で世界ベスト4に入ること。
3度目のワールドカップは、出場するだけではなく、地に足をつけて一つ上の景色をみたいと思っています。」(安村翼選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「2016年アルゼンチン大会で世界との差を肌で感じ悔しい思いをしたので、もう一度日の丸を背負って挑戦したいです。」(峯尾和延選手/2016年ワールドカップ出場)
「ワールドカップという憧れの場であり、アルゼンチン、モロッコでは非常に悔しい思いをしたので、必ず戻ってきてリベンジしたい場です。
フットゴルフを始めて約8年ずっとワールドカップでの優勝を夢見てプレーしてきたため、
必ずその場に立ち、世界一を目指したいです。」(田中雄太選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「出場ができれば3度目のW杯。1回目は無知のまま出場し、何もできなかった。2回目は個人戦は出場できず、団体戦のみの出場だった。それまで成長してきたつもりだったが、W杯という舞台で自分の良さを全く出せず、チームの足を引っ張ってしまった。今回は自分が日本を引っ張るという思いでいる。2018年からかなりレベルアップできていると思っているので、どれだけ通用するか楽しみ。」(高波瀬史人選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「2020年日本大会が順延・中止となり、次回2023年開催の地がアメリカに決定しました
一番海外遠征した地であり、フットゴルフの魅力を肌で感じさせてくれ、プレーヤーとして成長させてくれた国
この国で開催される大会に出場したい想い入れは強いです
また史上最大規模となる今回のワールドカップに関連するあらゆる事を観て感じ、日本でのフットゴルフ認知度を上げるためのヒントを掴みたいと思っています
そしていつも快く送り出してくれている家族をこのワールドカップに連れて行きます。」
(新井晋選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「フットゴルフは確率のスポーツでもある。その日いいパフォーマンスが発揮出来なくても、順位が上だったり優勝に絡んだりといったこともある。それはチームスポーツではない個人スポーツであるということも大きく関係する。ただ、良いパフォーマンスを発揮しようと全ての選手が思っているのは当たり前。本番でのそのパフォーマンスの発揮率の平均を高めるための自己鍛錬があって調整がある。そんなのは上を目指している中では当たり前。パフォーマンスが発揮できなくてもメンタルスポーツであるこの競技はポジティブでいれば可能性もあったりもする。1つ1つのプレーのパフォーマンスに縛られないでポジティブに次のプレーにいくことが大事。連戦になるワールドカップでは余計にその部分が選手の立ち位置を左右する。フットゴルフとはイメージした一蹴りが出来るように準備し、そのイメージ通りの一蹴りができたとしてもできなかったとしても蹴った球が止まった場所は蹴った場所とは違う高い段差の階段を一段上って見る景色と同じで、景色がぜんぜん違う。
ワールドカップの舞台へ向けて日本の選手たちの底上げをしたい、その媒体となるのが自分の役目だと思っています。」(冨沢和未選手/2016年・2018年ワールドカップ出場)
「一般カテゴリーで出場できる最後のワールドカップです。2016年の代表落選から始まったフットゴルフ人生で、これまで様々な経験を積んできました。全てをぶつけて、やり切ってきたいと思っています!」(小林隼人選手/2018年ワールドカップ出場)
「国内でしっかりと結果を残し日本代表に入り、モロッコワールドカップのリベンジを果たしたいと思います。」(三窪秀太選手/2018年ワールドカップ出場)
「2018年モロッコ大会のリベンジの場だと思っています。前回大会から約5年間、海外でのフットゴルフを経験していません。
その期間で世界のフットゴルフレベルもかなりアップしていると思います。そこで今の自分がどこまで通用するのか、この5年で世界との差はどうなったのか確認したいと思います。
そして次につながる大きな経験を得て帰って来たいと思います。」
(平野靖之選手/2018年ワールドカップ出場)
「選ばれても選ばれなくても、2018年に置いてきた忘れ物を取りに行く為、現地には行きたいと思っています。」(軍司和久選手/2018年ワールドカップ出場)
「チャンスがあるとしたら年齢的(56歳)にも最後ですね。代表に入って「やりきった、もういい」と言って帰ってきたいですね。」(工藤誠司選手/2018年ワールドカップ出場)
「これまで、海外のメジャー大会で何度もプレーしたことはありますが、日本代表としてワールドカップで戦うことは全く違う種類の体験です。ユニフォームを纏い、君が代を聞くと、言葉では表現できない熱い感情が込み上げてくるのです。そんな特別な場所に再び立てることを願っています。」(大塚有尋選手/2018年ワールドカップ出場)
「2019年第2回ワールドカップよりも良い成績を残したい。」(阿漕洋子選手/2018年ワールドカップ出場)
ワールドカップを経験し、希望も絶望も味わった彼らだからこそ出てくる感情があるのでしょう。
大塚選手が語る君が代を聞いた時に込み上げてくる熱い感情、鈴木選手が語る独特の緊張感や高揚感。
それらは時に選手の背中を押し、時には気持ちを、プレーを惑わすのかもしれません。
天使か悪魔か。
ワールドカップだからこそ顔を覗かせるものなのかもしれません。
彼らは普段、目の前のカップを淡々と目指しながらきっとそんな場に身を置きたい、痺れるような感情をもう一度経験したいと切望しているのかもしれません。
すでにアメリカ大会には、2020年日本大会に出場が認められていたランキングによる選出(2019年のワールドランキング50位に入っていた)で出場権を得た7名の男子選手(※条件あり)と2022年のワールドツアーのワールドカップ出場権付与の規定による3名の女子選手は出場の権利を得ていますが、それ以外の選手の皆さんは3月25日(土)~26日(日)のツアー第14戦までの通算獲得ポイントによって出場できるかどうかが決まります。
ワールドカップを目指す選手の皆さんの戦いはいよいよ佳境を迎えます。
前回も触れさせていただきましたが、フットゴルフはまだ新しいスポーツであり、フットゴルフを職業として、プロとして選べる人はほとんどおらず、みんな普段はそれぞれ別の職業で収入を得ながら週末のわずかな時間に自費でフットゴルフに携わっています。活動時間を確保するために仕事先の方にフットゴルフというスポーツや活動に対する理解をいただくことも必要となります。
昨年のパシフィックトロフィーのような海外の試合に参加する際の渡航費や宿泊費など高額な費用もほとんどが選手の皆さんの自費で賄われており、それは今回のワールドカップも例外ではありません。
ランキング上位選手への一部費用の免除特典は予定されていますが、出場するためには大きな負担を伴うことになります。
それでも出場を夢見る選手たち。
そこにはどんな思いがあるのでしょう。
選手の皆さんに問いかけてみました。
「あなたにとってフットゴルフワールドカップとは?」
どんな困難が待ち受けようとも彼らがワールドカップを目指す理由がきっとそこにはあります。
選手の皆さんの声をお聞きください。
「憧れの場であり、自身の原点でもある特別な場所。今回は最後のチャンスだと思って挑みたいです。」(田中雄太選手)
田中雄太選手
「憧れの大会です。国内外沢山の大会がありますが、ワールドカップは世界一を決める大会です。競技者としてその大会に出場し、世界の素晴らしい選手達の中でプレーする事は目標です」(栗原祐二選手)
栗原祐二選手
「私という人間を最大限に表現できる場所だと思います。世界一になれるチャンスは中々ないと思います。ですが、世界一になるチャンスが目の前にあります。それが簡単ではないことも理解しています。なので、日々の努力を惜しまず、後悔のないように全力で挑戦します。」(立花友佑選手)
立花友佑選手
「数年に一度、世界最高の選手たちと共に自分の価値を確かめられる大きな大会です。この場所に立つこと、そして自分の力を発揮することの難しさは誰よりも知っています。我々が目指すべき、最高の舞台です!」(小林隼人選手)
左:小林隼人選手
「本当の意味での世界No.1を決める大会だと思います。サッカーにしても何のスポーツにしても、やはりワールドカップが一番の盛り上がりをみせるのはそういう意味を持つと感じております。」(八谷紘希選手)
八谷紘希選手
「ワールドカップは個人戦、団体戦では違った緊張感で戦える世界最高峰の舞台。
個人戦では4日間ベストな選択を継続することの難しさ、団体戦では代表として絶対に負けない強い思いで戦うspiritが必要
国内で実績を積んで、W杯出場を確実としたいです。」(山縣祐人選手)
山縣祐人選手
「試合に大きいも小さいもないとは思いつつ、やはり誰もがそこでの結果を1番に望む大舞台。
世界に対して自分の位置レベルを最もよく知ることのできる大会。」(桑田寛之選手)
左:桑田寛之選手
「人生で一度も感じた事のない高揚感を味わった場所でもあり、人生で一番悔しい想いをした場所でもあります。」(軍司和久選手)
左:軍司和久選手
「世界で戦う為の自信に繋がると思っています!世界基準の選手になれるチャンスの大会だと感じています」(川添祐介選手)
川添祐介選手
「元々フットゴルフを始めたきっかけがモロッコのW杯出場できるというところに惹かれて始めたので、最大の目標であり、最低限の目標でもあります。」(大塚高雅選手)
大塚高雅選手
「出たことがないのであまり分からないが、優勝して世界一になる事に全力でチャレンジしたい。」(水谷唯人選手/2022年パシフィックトロフィー代表)
水谷唯人選手
「世界各国から経験豊富な選手が出場する夢の舞台で積み上げてきた経験,実力を発揮する場。」(阿漕洋子選手)
左:阿漕洋子選手
「私にとって一番大きな目標としている大会です。フットゴルフを始めたきっかけもワールドカップがあることを知ったからです。世界中の選手と戦えることを楽しみにしていると同時に大きい大会でいい結果が残せていないので、いい準備をしてワールドカップでは結果を残したいです。」(山下えりい選手/2022パシフィックトロフィー代表)
山下えりい選手
「2018年のモロッコでは何も知らずに行って不完全燃焼で帰ってきたので、取返しにいくということで臨む目標です。
やはり大会としては別格です。
世界的にもシニアは増えていますので老若男女できるスポーツの老もできる(笑)を証明してみたいですね。」(工藤誠司選手)
工藤誠司選手
「サッカーをやってきた人にとって、サッカーのワールドカップで日の丸をつけることの凄さ、素晴らしさ、それ以前にワールドカップに日本が出場するのは夢であり、言葉では現わせない、心震える大会です。フットゴルフはまだまだマイナーではありますが、ワールドカップという響きは同じような凄さ、価値があると思っています。自分を応援してくれている人たちとその時間を共有したい!そうなったら最高だなと思って今できることを全力で取り組んでいます。」(根元央希選手)
根元央希選手
「世界一の場所」 「憧れ」 「目標」 「挑戦」 「共有」
選手の皆さんのお話からはこんな言葉が浮かんできます。
競技としてフットゴルフを愛する皆さんから見ればそこは究極の「自己実現の場」なのかもしれません。
頂点を、自分のベストを目指す。
限界を超え、まだ見ぬ景色を見てみたい。そんな場所に身を置きたい。
選手の皆さんにとってワールドカップという舞台は少なくない何かを犠牲にしてでも目指すべき魅力にあふれた場所なのです。
そしてそんな舞台に全力で挑む姿で見てくれている人々に勇気と感動を与えたい、分かち合いたいという思いも込められていることでしょう。
こんな頼もしい言葉もあります。
「私の考え方ですが、結局やっている事は毎月ジャパンツアーで行っているフットゴルフ、の延長線上だと思っています。リスペクトの気持ちは持ちながらも大会を過度に特別扱いしない捉え方をする事がいつも通り淡々と自分らしくプレーするための極意でありその捉え方が自分にとっては合っていると思います。なので私にとってのワールドカップはと聞かれればいつもフットゴルフの為に準備している事をいつも通り淡々とプレーする場所、といったところでしょうか!」(鈴木秀成選手)
鈴木秀成選手
鈴木選手のお話からは「日常」という言葉が浮かびます。
ワールドカップという舞台がどんなに特別なものかを身に染みて理解している鈴木選手の言葉だけにその重みは計り知れないものがあります。
フットゴルフでも、そして他のスポーツでもその場の勢い、いわゆる「ノリ」が良い結果を呼ぶこともあることでしょう。
ただ、どんな時も勢いだけで勝てるほど甘いものではなく、その勢いを呼び込むことさえも日常の練習が、生活が、そして時には経験が関わっていることは言うまでもないでしょう。
モロッコ大会でトップ20という好成績を残した鈴木選手。
モロッコでのラウンド中の心境について以前鈴木選手はこのように語っていました。
「一言で言えば「無心」ですね。
ただ、無心というか「動じない」 って言う状態に近かったかもしれないです。
国際大会ともなると言葉も違うし、ルールで揉めたりすることもある。またコース難易度が高いため思わぬところでスコアを落とす事も十分に考えられる。それら想定しうる状況を想像して試合に臨める状態になっていた、と言うことが動じずにプレー出来た、ということかもしれません。
これは間違いなくアジアカップを含めた過去の国際大会での経験が大きいと思います。」
冷静に、時に大胆に。
それができるのは普段からそうした場を自ら意識して実践できている、ということなのでしょう。
ワールドカップを戦う選手の皆さんへの最高のメッセージと言えます。
「国を代表することの重みを知った2016年、自分が世界のどの位置にいるかを確かめるために乗り込むも実力不足を感じた2018年
やはり「特別な場所」
出場が目的ではなく、この「特別な場所」で自分の世界での位置と、これまでの経験値をいかした適応力でどこまで世界に近づけるかを確認する場所
そして今まで出会った世界中のフットゴルファーと再会できる場所
世界中の選手たちと交流できることはワールドワイドなスポーツの証。」(新井晋選手)
新井晋選手
「サッカーと同様に、日本が”世界一”を目指すべき素晴らしい目標です。近い将来、日本でもフットゴルフ・ワールドカップが開催されて、国内の愛好家たちが世界のトップレベルのプレーを堪能し、また来日した選手やその家族が、日本の文化に触れる機会が実現することを願っています。」(大塚有尋選手)
大塚有尋選手
「夢の舞台。世界のトップと戦える最高の舞台。そして、結果を出すことで(フットゴルフの)日本での普及を更に加速することができるチャンスだと思っている。」(高波瀬史人選手)
高波瀬史人選手
「まだまだマイナースポーツですが着々と表舞台へ向けて前進しています。表舞台へ辿り着くためには選手の価値を高めないといけない。選手たちの待遇を良くするためには、優秀な成績を残し、フットゴルフへの関心と人気をもっと高めることが必要だと考えています。フットゴルフワールドカップは日本人選手が国内のスポーツ界での市場価値を得るための最高の舞台だと思います。未来の日本のフットゴルフのために踏み台になる覚悟です。
その中でも自身は一選手なので選手としての思いも少なからずあります。過去2大会の経験は財産であり、自信になっています。でも、今大会がこれまでと一緒かと言われると、そうではないと思います。フットゴルフは生き物なので、その大会に合った調整の仕方をしないといけないと思っています。とにかく時間を大切にして、今大会に向けてやるべきことを頭の中で整理してやっていきたいです。」(冨沢和未選手)
右から2番目:冨沢和未選手
「交流」 「文化」 「普及」 そして「未来」
少し違う面を覗かせてくれるお話です。
そこにはワールドカップでの挑戦と共にフットゴルフがもっと多くの人々に親しまれ、フットゴルフというスポーツそのものがもたらしてくれる「幸せ」の形をもっと広げたい、という「願い」が込められていると感じます。
「幸せ」の主役は応援する人々だけではありません。
選手の皆さんも「幸せ」の当事者となれるのです。
新井選手や大塚選手が話してくれたようにワールドカップという舞台は頂点に挑む場所であるとともに最高の舞台を共にするライバルという仲間と、そして大切な人とそのかけがえのない時間を「楽しむ」場所でもあります。
選手の皆さんが幸せだからこそまわりのみんなも幸せになることができる。
フットゴルフのワールドカップには「願い」を、「幸せ」を叶える力があるのでしょう。
未来を明るく照らしてくれる力がそこにはあるのです。
「日本のフットゴルフファミリーを代表し日の丸を背負って戦う責任感、日頃からサポートや応援して下さる皆様への感謝の気持ち等、様々な思いの中で戦う最高の舞台だと思います。」(三窪秀太選手)
一番右:三窪秀太選手
「感謝を伝える最高の機会だと思っています。
ここでは言えないですが約束がありましてそれを叶えるために今はフットゴルフをしています。」(三浦尚子選手)
三浦尚子選手
「フットゴルフワールドカップとは…色々な感情があるので、表現が難しいですが、夢から目標になった場所であり、自分を表現する舞台です。
「ワールドカップ」「日本代表」は、サッカーをしていた時に憧れた「夢」でした。
そこから2016年、競技は変わりましたが、同じように「ワールドカップ」「日本代表」は「夢」でした!
2016年ワールドカップに初出場してから2018年の2度目のワールドカップでは、「ワールドカップ」「日本代表」は目標となっていましたが、漠然と世界一という「夢」を掲げていました。
2度のワールドカップ出場で、悔しい思いをし、自分なりに世界トップへ近づく為に、2019年から海外試合に出るようになりました!
世界トップの位置、そこまでの自分との距離は見えたような気はしています。
だからこそ、ワールドカップという舞台で世界トップ20に入るという目標を持つことができています。
これは1人では決して見えなかったと思っています。
世界中のフットゴルフ選手、日本フットゴルフ協会、日本でフットゴルフができるゴルフ場の方々、サポートしてくださる企業、そして、どんな時も支えてくれる家族に感謝しかありません。
フットゴルフワールドカップは、自分の感謝の気持ちを表現する舞台だと思っています。」
(安村翼選手)
安村翼選手
「感謝」
ワールドカップは気持ちを伝える場所でもあるのです。
競技としてフットゴルフに臨み、自分の高みを目指し、その先にあるワールドカップに挑もうとしている。
選手の皆さんはそんな挑戦が様々な応援やサポートがあってこそ初めて実現できるものだということをしっかりと胸に刻んでいるのです。
自分のため、と同じくらいに誰かのためにワールドカップに挑む。
そんな気持ちをサポートしてくれる強い味方が選手の皆さんには付いています。
みんな一人じゃない。
だからこそ頑張れる。
そんな力強い後押しが選手の皆さんを奮い立たせ、前に踏み出す力を生み出します。
応援しましょう!!
「あなたにとってフットゴルフワールドカップとは?」
同じ問いをこのお二人にもしてみました。
「自分の限界を超える挑戦をする大きな舞台、仲間とチーム一丸になって限界を超える挑戦をする大きな舞台、次世代たちへ挑戦する大人の姿を魅せるメッセージの舞台 です。」
(瀧田知良さん/日本フットゴルフ協会オフィシャルトレーナー)
一番左:瀧田知良トレーナー
「今回のサッカーW杯における日本代表の活躍で国民が感動や夢をもらいました。
競技は違えど、W杯は夢や感動が詰まった最高峰の舞台だと思います。」(松浦新平日本フットゴルフ協会会長)
前列中央:松浦新平日本フットゴルフ協会会長
「メッセージの舞台」「夢や感動が詰まった舞台」
ワールドカップには人の心を揺り動かす大きな力があります。
松浦会長が触れたようにサッカーのワールドカップを見てもそれは一目瞭然です。
カタール大会までの歴代の日本代表、2011年に世界一に輝いたなでしこジャパン・・・
日本中をひとつにし、世界の人々にも感動を与えるような力です。
ワールドカップだけが持つ大きな、とてつもなく大きな力。
勝つことは大きな喜びや感動を呼びますが、勝利だけがすべてではありません。
ひたむきに、あきらめずに懸命に挑む姿に人は感動するのです。
これまでのフットゴルフワールドカップもそうして彩られてきました。
それはアメリカでもまた繰り返されて選手を、観客を、支える人たちをそして世界中で見守る人たちを感動で包むことでしょう。
今からワールドカップが待ちきれません。
そして最後に。
ワールドカップを越えた先の、フットゴルフの未来についてのお話でこの特集を締めくくりたいと思います。
これまでワールドカップを中心に日本におけるおよそ10年に渡るフットゴルフの歩みについて振り返ってきました。
そしてここからはその10年を経てのこれからの日本のフットゴルフに思いを巡らせたいと思います。
皆さんにご自身の、そしてフットゴルフの「未来」についてお話を伺いました。
「怪我をして大会をキャンセルして改めて感じたのが、フットゴルフが好きだなぁということ。
まだまだ追求してもしきれない未知の世界を少しでも切り開いていければと思います。」
(桑田寛之選手)
「私はプレーではもちろんのこと、行動や言動、振る舞いという面で『一流』を目指しています。そして、結果に拘り続け、これからも日本のフットゴルファーとして世界に挑戦していきます。様々な普及の仕方がありますが、私の役割は結果を出すことだと思っているので、それがこれからの子供たちや未来の日本代表選手にとっての道標になればと思います。」
(立花友佑選手)
「10年後、20年後、日本フットゴルフの伝説となる選手が今存在していることは間違いないので彼らとは違う形で魅力的なプレーをしていきたいです。」(峯尾和延選手)
「フットゴルフを始めて約2年になり、フットゴルフの奥深さを日々感じています。これからも支えて下さっている方々に感謝してさらに上手くなれるように頑張りたいと思います。」(山下えりい選手)
「日本フットゴルフの未来は、自分のように海外試合をメインに出場する選手が増えることを期待しています!
その為には、金銭面、仕事、課題はたくさんあると思いますが、日本が世界一を取る為には、世界を知っていることが必要だと思っています。
話は過去に戻りますが、2016年ワールドカップアルゼンチン大会で、日本は初出場しました。
その時に、海外から様々な情報を得て、その経験が、今の日本を作りました。
今では当たり前なことになっていますが、ジャブラニ(2010)、スピードセル(2011)など公式球が飛距離が出る。インフロントキックでカーブ(ドローボール)をかけて転がす。など、その当時では、衝撃的な情報でした。
世界を知っていることは、世界一への近道だと思います!
自身も世界トップへ近づく為にも、海外へ出るのは、そんな理由があるからです。
2022年マスターズ
2023年ワールドカップ
2024年マスターズ
2025年ワールドカップ
2026年マスターズ
実は、毎年、世界一を取れるチャンスがあります!
自身としては、毎年、大会出場ができるスタートラインに立てるように結果を求めながら、海外試合に出場していきたいと思います。」(安村翼選手)
「ワールドカップにて個人と団体ともに優勝し、世界トップのフットゴルファーになることを目標に頑張っていきたいと思います。
また、日本でフットゴルフがメジャースポーツになるように普及活動にも協力していこうと思います。」(三窪秀太選手)
「可能な限り競技レベルのフットゴルフを続けていきたいと思っています。また同時にフットゴルフの普及に力を注ぎたいと思います。私の地元にもフットゴルフ・コースがオープンし、幅広い世代の人々が楽しくプレーする未来を夢見ています。」(大塚有尋選手)
「フットゴルフは老若男女誰でも楽しめる競技なので、もっと普及していって欲しい。自身も競技者として第一線を退いたとしても、楽しく続けていきたいと思っています。」
(栗原祐二選手)
「トップ選手を目指すと共に、少しずつ盛り上げていけたら良いなと思う。」(水谷唯人選手)
「自分がこうしてフットゴルフに取り組んでいることが誰かの何かのきっかけになることを願っています。」(三浦尚子選手)
「フットゴルフというスポーツに出逢い、たくさんの人との出逢いや、ここでしか見られない素敵な景色(体験)をさせていただきました。人としても成長できる場であったと思います。男女年齢問わず楽しめるスポーツですので、もっともっとフットゴルフというスポーツをいろんな方に知っていただき、これから身近に感じられるスポーツになると確信しています。」(山野香織選手/2018年・2019年アジアカップ出場)
「2023年のワールドカップに出場できるかどうかは別として、まだまだ他にもやりたいことが沢山ありますし、仕事や家庭もしっかり出来ていてのフットゴルフなので応援する側にまわるかもしれませんね。」(工藤誠司選手)
「このフットゴルフというスポーツを普及させメジャーなスポーツにしたいと思うのと共に、世界で戦える選手でありたいと思っています。」(川添祐介選手)
「FC岐阜に所属後は代表入りできていないため、必ず代表入りし、もっとJクラブでの普及を進めたい。そして、子ども達がフットゴルファーに憧れを持ってくれるような選手になりたい。その為にも東海地方を中心に、普及も同時に尽力していきたい。」(高波瀬史人選手)
「フットゴルフが、プロゴルフのように、大観客の中でプレーするようになる!そうなって欲しい。
そのためにできること、まず自分自身が真剣に勝負する、そのために最大限努力する、一人でも多くの人にフットゴルフの魅力を伝えて体験してもらう、そういった積み重ねの1つ1つが大事かなと思っています。」(根元央希選手)
「日に日に体力は落ちてきていますが、フットゴルフへの情熱は高まるばかりです。選手としてやれる事は限られてきますが、自身のスポーツビジネスに携わってきた経験や知見などを活かしてフットゴルフ界に貢献できたらと考えています。」(軍司和久選手)
「フットゴルフの普及と発展にこれからも関わり続けたいです。私には6,4,1歳の子供がいますが、フットゴルフも年齢で考えればまだ8歳(日本は2014年に誕生)といったところです。
遠すぎず、近すぎない距離感でこれからもフットゴルフに関わり続けたいと思います。」
(鈴木秀成選手)
「フットゴルフがメジャーになり、フットゴルフを仕事にできる環境が整うことを強く願います。時間も掛かり、その頃に自身がフットゴルフを続けているかは分かりませんが、このスポーツの面白さ、奥深さを1人でも多くの人に知ってもらいたいです。」(八谷紘希選手)
「自分はフットゴルフと出会い人生が変わりました。同じように、フットゴルフと出会って人生を活き活きと過ごしている方がたくさんいます!ここからもう一つ上のステップへ、いま自分に出来ることを色々と考えています。楽しみにしていてください!」
(小林隼人選手)
「少しずつ拡がっているフットゴルフを、少しでもメジャースポーツ、文化にするための一役を担う存在になりたいと思っています。死ぬまでフットゴルフに関わります!」
(大塚高雅選手)
「フットゴルフをもっと普及していきたい。」(阿漕洋子選手)
「日本代表選手がワールドカップで結果を残すことによって、日本中がこのスポーツに注目してくれるようになればいいなと考えています。
5年後、10年後には日本中どこでもできる気軽なスポーツになれるようこれからも普及活動に従事したいなと思っています。」(田中雄太選手)
「フットゴルフと出会い、大きく人生が変わりました。
ここ数年は生活において大きな変化もあり、フットゴルフへの関わり方も変わってきました。プレーヤーとしてはもうあまり成長は望めないように思えます。
ただ、これまで培ってきた引き出しの精度を高め、更に適材適所の精度を高める事で大会の上位に食い込んで、若手を脅かすシニアになれればと思っています。
普及活動としては、これまで同様に背伸びせず、できる範囲で活動していくスタンスで取り組んでいこうと思っています。」(新井晋選手)
「ここ数年でフットゴルフに対する感情が大きく変化してきました。
数年前まではW杯で優勝し世界一のフットゴルフ選手になる事だけを考えて活動してきました。しかし近年は選手としての活動以外のところでフットゴルフと触れる機会も多くなり、「僕自身ができることはなんだろう?」と考える事もあります。
これから先、どのようにフットゴルフと関わっていくかは分かりませんが、選手として活動・活躍できる期間は限られていると思います。
将来的にフットゴルフ界を背負って立てるように、今はフットゴルフ選手として最善を尽くしていきたいと思います。」
(平野靖之選手)
「本来、スポーツを競技としてやる以上はパーフェクトなパフォーマンスで人は勝ちたいと思うんです。 直接的なミスではなくとも、どこかで課題に負けたことが最終的な結果につながっていたりもします。このスポーツの敵は己だと思っているので自分との戦い、競技フィールド(ゴルフ場のコース)は唯一のチームメイトのようなもので相棒。18Hと仲良くやるんです。自分に負けたときでもコースが肩を叩いてくれたり背中を押してくれたりもする。その中での戦いで、この関係性で、やはり自分のパフォーマンスに納得して満足したいと思うのです。棚からぼた餅でも嬉しいのかもしれませんが完全優勝でなければ悔しさが残ってしまうと自分は思います。
フットゴルフの競技特性上、 例え予想外のことが起きても自分の考えと感覚で前に進むことしかできない。 感覚で動いたり、 その時に合わせて考え方も凝り固まりすぎないようにして気持ちの持ちようをポジティブに持っていくのがいいなと思っているんです。 辛い時も、1日1個でもいいことがあれば幸せじゃんって、 ご飯食べたら忘れちゃおうって、そんな感じです(笑)
そして、フットゴルフは、“課題に勝つ” スポーツだと思う。 もちろん人を相手に戦うんですけど、 人以前に課題と戦う。 それを登ることができれば絶対勝てるというところがあるので、課題に勝ちスコアに挑みたい。そんなフットゴルフを伝えていきたいです。」
(冨沢和未選手)
「私たちフットゴルフトレーナーのミッションは「挑戦し続ける選手」を「サポートする挑戦をし続けるトレーナー」であり、その姿や魅力を、子供達世代やその先の世代に伝えていくことだと思っています。
私自身としては、「声で選手の心体状況を把握するONMON技術」を基として、本来私たちが持っていて失われつつある「相手と繋がる技術」を「文化」として伝えていけたら素敵だなと思っています。」(瀧田知良さん)
お話を伺った皆さんから共通して感じ取れるのは溢れんばかりの「フットゴルフ愛」です。
その愛情をそれぞれ自身がプレーすることで、誰かに伝えることで世の中に広めていきたいという思いには共通のものがあります。
言うまでもなくみんなフットゴルフが「大好き」なのです。
このワールドカップ特集を開始した1年半ほど前に松浦会長からはこんな言葉がありました。
その時開催されていたジャパンツアーに出場するために集まった選手の皆さんを見ながら松浦会長は語りました。
「(自分にとって)選手たちはファミリーのような存在だ」 と。
フットゴルフというスポーツでつながった仲間。
まだ新しく、自分たちが先駆者となって開拓していくところから始まったかけがえのない仲間です。
それは深い愛情で結びついた「家族」のような存在なのでしょう。
小さなところから始まったその家族は今、大きな輪となりその輪は未来に向けてさらに広がろうとしています。
選手の皆さんが望むようにフットゴルフが日本中に広がり、「文化」として人々に親しまれるようになるためには多くの困難が待ち受けていることでしょう。
もっと多くの人々にフットゴルフを知ってもらい、楽しんでもらえるようにするためには?
フットゴルフができるゴルフ場が増えるためには?
フットゴルフを職業として選べるようになるためには?
でもきっと大丈夫です。
「フットゴルフ愛」があるから。
これまでのお話で触れさせていただいてきたフットゴルフ愛にあふれた皆さま。
そしてその歩みにはそんな愛の大きさにも劣らないほどの愛を持ったフットゴルフを応援し、支える人々の存在、力がありました。
この先もさらに多くの皆さまの愛とともにフットゴルフは歩みを続けていくことでしょう。
フットゴルフの未来はどこまでも愛に包まれたものになることでしょう。
愛の力で一歩、また一歩と少しずつ歩みを進めていきます。
また、松浦会長からはこんなお話もありました。
「L.Aオリンピック(2028年開催予定のロサンゼルスオリンピック)にはフットゴルフが正式種目として登場しているかもしれません。今からはじめればオリンピック選手になれる可能性があります。 是非チャレンジしてみてください。」
これは今、選手として活動している皆さんに向けられた言葉ではありません。
どちらかというとまだフットゴルフをやったことがない人、そして子供たちへのメッセージです。
オリンピックという人々を熱狂の渦に巻き込むような世界一のイベントに日本代表として日の丸を胸に挑むことができたら・・・
フットゴルフにはこんな大きな「夢」を持つ可能性も秘められています。
どんな人でも「夢」を持つことができる大きな「愛」にあふれた素晴らしいスポーツ、フットゴルフ。
そんなフットゴルフの持つ「夢」と「愛」の力で世界は平和なものになることでしょう。
誰一人取り残さず、ずっと親しめるスポーツ フットゴルフ。
みんなのスポーツ フットゴルフ
そしていつの日かワールドカップの頂点に日の丸が輝くことを夢見て
~フットゴルフワールドカップ 完~
終わりに
最初にこのフットゴルフワールドカップ特集を始めてから1年半が経とうとしています。
セブンハンドレッドクラブが2020年のワールドカップの開催地であったこと、その後残念ながら中止になってしまった当事者として、フットゴルフワールドカップについて、そしてフットゴルフというスポーツそのものについてたくさんの皆さまに知っていただきたいという思いで掲載を始めました。
その中には当事者としてワールドカップについてちゃんと伝えたい、伝えなければならない、というやや強引な?使命感、責任感がありました。
ただ、最初はここまで長く、広い内容にするつもりはなく、選手の皆さま、松浦会長をはじめ日本フットゴルフ協会の皆さま、日本フットゴルフ協会のオフィシャルトレーナー瀧田先生などたくさんの皆さまのご協力のおかげで作り上げることができました。
この特集がフットゴルフという素晴らしいスポーツが日本中の、いや世界中の皆さまに伝わり文化として親しまれるようになるための一助となれたらとても嬉しく思います。
本当にありがとうございました。